
小学生の頃に初めてしっかりと読んだ漫画がドカベンでした。
父が漫画好きだったので、手塚治虫作品と並んでドカベンが並んでおりました。
野球のルールはドカベンのおかげで自然と覚えました。
山田太郎に引き寄せられてくる沢山の個性的なキャラクター達が大好きでした。
殿馬なんて後々カッコよく(?)描かれるようになりましたが、最初の登場時はそれはそれはひどいもんです。
でも頭脳プレーとピアノのうまさでかっこよく見えてきちゃう不思議。人は見た目じゃありませんね。
あまりに沢山の名勝負。魅力的なキャラクター達。
その中でも土佐丸高校との勝負が大好きです。
何回か試合をしておりますが、一番夢中になったのは太郎たちが二年生の春のセンバツ。
春とは思えない白熱した決戦。
トリッキー(卑怯?)な土佐丸との試合はもちろん、明訓ナインの過去や生い立ちを回想で描かれながら進んでいきます。
皆色んなものを背負って野球をやっていることがわかります。
明訓ナインはもちろん大好きなんですが、私はなんと言っても土佐丸の犬神了がお気に入りです!
ラスト殿馬の打ったホームランボールを必死で追い、捕球しながらもフェンスにしがみつきながらも最後は力尽きて落ちてしまいます。
初めは余裕の表情で山田を苦しめていた犬神ですが、山田とのクロスプレーのダメージを負いながらも必死でボールを追うその犬神の姿を見ると、誰もがそれまでの所業を許してしまうことでしょう。
とにかくこの試合は語りたいことが多すぎます。
記憶力は悪いのに好きだった漫画の内容はめっちゃ覚えてます。
水島先生の作品は野球の面白さを伝えることはもちろん、キャラクター達に対する愛や人情味溢れる丁寧な描き方が、読んでいる人を夢中にさせてしまうのだと思います。
子供の頃から沢山の感動を頂きました。沢山勇気づけられました。
水島先生、ありがとうございました。